ニニに、昨日奏が買ってきてくれたキャットフードをあげる。



でも、昨日のネコメシになれてしまったのか、一口食べておしまい。



「ニ~ちゃん、ちゃんと食べないとダメだよ」

「・・・ニャ」



小さくそう言ったニニは、キャットフードを大人しく食べる。



猫とは思えないぐらい言う事を聞いているニニに軽くビビるあたし。



それからニニをチラチラ見ながら着替えた。



そして、朝ごはんを適当に作り、奏を起こす。



「ほら、朝ごはん食べるよ」

「・・・さっき殴られたからいらねぇ」



拒否る理由がイマイチだけど、とりあえず放っておく。



今日は奏にツンツンしてやる。



あたしが作った料理を食わねぇとは・・・。



それから、奏の家の鍵をかっぱらって奏の家を出た後、近くペットショップに来た。



今は朝の9:00くらいなのに、なぜか開いているペットショップ。



普通、10:00とかじゃない?



あと、奏情報だと夜の10:00までやっているらしい。



そこの知れないペットショップだ。



そう思ってペットショップの中に入る。



「すみませ~ん」

「おっ、可愛いコのご来店~」



店長らしき人にそう言われたので、ここは猫かぶりで通しておく。


「あの、ゲージ下さい・・・」

「ゲージ?これとこれがオススメだけど?」


数種のゲージを見せられる。