―久留巳side―


奏がペットショップに走ったとき、どうしてもニニにあたしがさっき作ったネコメシを食べて欲しくて、ニニに無理矢理食べさせてみたら、バクバク食べ始めた。



あたしも食べてみても、辛いけど、結構美味しかったりする。



もしかして、ニニって辛党・・・?



そう思ってカラシで和えたカツオブシをあげてみても、やっぱりバクバク食べる。



「おいし~?」

「ニャァ~」



それからも黙々と食べるニニは、結局完食した。



それから帰ってきた奏に報告すると、なぜだか暗気。



「どうしたの?」って聞いても「いや・・・」と言うだけ。



まぁ、大丈夫だよね?



「・・・ゲージとトイレ、どうする?」

「あたしが買うよ。一応ニニはあたしのペットだし」

「わかった」



そう言った奏は一瞬だけ、背景にお花が咲いたような気がした。



・・・気のせいか。



それからニニをダンボールに戻した後、お互いお風呂に入って同じ布団で寝た。



そして、一日は終了した。

------------------

次の日は、奏の手の動きで目が覚めた。



「・・・何やってんの?」

「昨日ヤり忘れたから目覚めの一発?」



そう言う奏を軽く殴った後、あたしはニニの元に行った。