そこにいたのは、クリックリの目をしたペルシャという種の猫・・・。



「何で!?はぁ!?えっ!?」



冷静さをカンペキに失ったあたしはうろたえる。



「誕生日プレゼント?」

「はぁぁぁぁぁぁ!?」



奏は何を考えてるのでしょうか・・・。



「名前は?」

「ほ、本当に貰っていいの・・・?」

「『本当に貰っていいの』なんて名前の猫なんて可哀想だろ。早く考えろ」



どうやら本当だそうです・・・。



「に、ニニ・・・」

「『ニニ』な?」



それから奏は「ニニだってよ~」と、そのペルシャにじゃれ付いた。



本当は、奏が欲しかっただけなんじゃないのですか・・・?



「こ、これ・・・じゃなくて、ニニはどこで飼えば・・・」

「俺ん家」



やっぱり・・・。



「分かったよ・・・」



まぁ、どっちにしてもあたしの家じゃ飼えないか。

「ニニ、飯食うか、飯」

「猫のご飯ってさ・・・買ってる?」

「そういや買ってねぇ。久留巳、猫まんま作れ」



猫まんまとは、名前だけ聞いた事はありますが、どういう物体なのか存じませんが・・・。



とりあえず気合で作れ!