[旧]猫かぶりなカップル

シャワーを浴びて数秒後、久留巳は酔いが醒(さ)めたみたいで



「ギャー!何で奏と一緒にシャワー浴びてんの!?」



と叫んだ。



『何で』って・・・。



久留巳が誘ったんだろ・・・。



「イヤか?」

「・・・イヤっていうか・・・は、恥ずかしい・・・」



俺に背を向けてしゃがむ久留巳。



「じゃあ上がれ」

「い、いいの?」

「久留巳がイヤなら、しょうがないし」

「じゃ・・・あ、上がるね・・・。ごめん」



久留巳はしゃがんだまま歩き、風呂から出た。



俺はしばらく考えた後、シャワーを浴びて風呂から出た。

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「あ、奏。出たの?」

「ん。久留巳も入れば?」

「うん・・・。あの・・・さっきはごめん」

「気にしてないから」



小さく「うん・・・」と言った久留巳は、絶対さっきの事を気にしてる。



そんな気にする事でもねぇのに・・・。



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しばらくして出てきた久留巳は、濡れた髪をドライヤーで乾かした。



「やってやる」

「ありがと・・・」


少し遠慮ガチな久留巳は、まださっきの事を気にしてるんだろうか・・・。