そして、あたしの誕生日!



あたしと梓織梨と取り巻き5人は、舞唯イチオシのクラブに来た。



お昼からクラブってのもどうかと思うけど、しょうがないし。



「ここが、あたしが予約したクラブ『ZINC』だよ~」

「おぉ~」



『ZINC』は、見た目がお洒落、かつカッコイイ。



「私、クラブ初めてだよ~」



ウソだけど。クラブは何回か来たことある。



酒は、さすがに飲まなかったけど。ママがよく行ってたから、着いて行ってたんだよね。



「今日は酒を飲むぞぉ!!!」

「いぇ~~~い」



あたし以外のみんなが「いぇ~~~い」と、100dbくらいの大声で言う。(あたしは心の中で「いぇ~~~い」と叫ぶ)



その声の大きさに、脇を通った人達は、あたし達を怪訝そうな目で見る。



「は、入ろっか・・・」



梓織梨がそう言ったので、あたし達は店の中に入った。



押し戸をあけると、中はなぜか畳のお座敷があった。



「ま、舞唯・・・。ここ、本当にクラブ?」

「うん、そう!普通のと違って面白いでしょ!?」



壁は、黒い壁紙で、その壁にROCKって感じのポスターとか、白い骸骨とかが置いてあった。



逆に怖いんですけど・・・。



和風+ROCKってマジないよ・・・。