―久留巳side―


奏に、クリスマスプレゼントをあげた。



奏はいっつもお洒落だから、(家では、だいたい部屋着なんだけどね)どれにしようか迷ったけど、結局奏に合いそうなネックレスを選んだ。



このネックレスを買おうとしたら、店員さんに「クリスマスなので女物もあるんですよ」と言われたので、すっごい高かったけど、思い切って買っちゃった。



でも、奏が嬉しそうに「ありがとう」って言ったから、素直に喜べた。



「俺もあるから」



奏がそう言って、どこかに行ってしまった。



しばらくしたら、奏は、両手に乗っかるくらいの大きさの箱を持ってきた。



よく見ると、その箱は電気屋さんの箱。



「?」



あたしは、奏から箱を受け取って、あけてみた。



「!!」



中には、あたしが「欲しいな~」と思っていたデジカメが入っていた。でも、奏のクリスマスプレゼントのために買うのやめてたんだよね。



「え?何で?」

「こないだ、俺の家のパソコンの履歴に『デジカメ』ってのがあって、俺はそんなの検索した覚えないから久留巳だな~、と思って開いてみた」



奏・・・。



「うわぁぁぁぁぁぁん!奏、ありがとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」



あたしは感動のあまり泣き出して、奏に飛びついて、奏を押し倒した形になってしまった。



奏はニヤッと笑って「何、誘ってるの?」とか言い出すし・・・。




「あっ・・・」



結局、ヤリました。