「家はどこ!?」

「えっと・・・」



奏と一緒に真希の家まで出た。



「い、痛いんですけど・・・」

「あぁ、ごめん。つい力が入っちゃった」



繋いでる手を強く握りしめたらしく、奏は悲鳴をあげている。



あたしって、奏よりも強いんじゃないかな。



奏の力も充分強いと思うけど。こないだの握力検査で測定したら、結構良かったみたいだし。



その時奏は、力が強いってバレないように影でコソコソやってたっけ。あたしも、力が強いってバレないように、だけどみんなが見たいって言うからわざと力を弱めて10にしてみたし。



弱い力って可愛いじゃん?



守ってあげたくなる、って男の子からチヤホヤされる。



別に、今は奏がいるしチヤホヤされなくてもいいけど。でも、何気にそうすると便利なんだ。



何て考えてたら、真希の家に着いた。



ピンポーン



インターホンをならす。



すぐに出てきた真希は「あらぁ?今日は彼女さんと何しに来たのかしらぁ~?」だって。



ムカつく。



「あんたをぶん殴りに来たのよ!奏を犯した罪は重いの!」

「あんただって奏を犯すでしょ~?」

「あたしは犯すんじゃなくて犯されるの!もちろん奏にね!意識がない所を無理矢理犯す、可哀想なあんたと違ってね!」



2人で火花を散らす。



横で見ている奏は小さくなっている。