―久留巳side―


奏からの突然のカミングアウト。



「俺・・・真希に酒飲まされて・・・。最後までシてないっていうか、入れてないけど・・・意識がないときに・・・無理矢理ヤらされたらしい・・・」



それって・・・そういう事?奏が・・・他の女とヤったって事?入れてないけど・・・最後までシてはないけど?



「それって・・・本当?」

「真希の話しが本当なら・・・まぁ・・・」



本当・・・なの?



奏は悪くない・・・だよね?



信じていいんだよね?



うん、奏はそんな人じゃない。



「ごめん、久留巳」



ほら、この顔。絶対ウソって顔じゃない。



今までの経験上、分かるのよ。



「・・・。許せない」



奏を襲った、あの“真希”とか言う女、許せない。



「死ね」

「あの・・・。本当、ごめんね?」



奏が少し怖がっている。



「奏の事じゃないよ?」



そう言ってあたしは奏に笑うけど、きっと目は笑ってないと思う。



「真希のケータイ番号知ってる!?」

「し・・・知らない」


くそっ。