「奏!」



家に入ってすぐ、久留巳に抱きしめられた。



「遅いよ・・・」

「ごめんな」



俺はそう言って久留巳に軽くキスをした。



微妙に頬を染める久留巳が無償に愛しい。



「ソファに座れ」



俺はそう言って、リビングにある久留巳をソファに座らせた。



「?」



久留巳は頭にハテナマークを浮かべている。



「俺・・・真希に酒飲まされて・・・。最後までシてないけど・・・意識がないときに・・・無理矢理ヤらされたらしい・・・」

「え?」



久留巳はイマイチ意味がよく分かってないらしい。



「それって・・・本当?」

「真希の話しが本当なら・・・まぁ・・・」



言いにくい。



だんだん、目に涙が貯まってくる久留巳。



俺が、本当に悪いみたいだ。



「ごめん、久留巳・・・」

「・・・。許せない」



久留巳が・・・怒ってる。



そりゃそうだ。スキがあった俺が悪い。