「入って入って~」



真希の、狭いアパートに上げられる。



そして、真希に誘導されるがままベッドルームに来てしまった。



「俺、ヤるつもりねぇよ?」

「それより、お酒、飲む?」

「いい。俺、未成年だから。それに、飲まされたら酔ってる時にお前に犯されそうだ。水でいい」



真希は「んもぅ。バレちゃった」と言って頬を膨らませてからキッチンの方へ向った。



「この部屋に来んのも久しぶりだな」



少しつぶやく。



前、セフレ関係だった俺たちはいつも、この部屋でヤっていた。



俺の家は、その時まだ一人暮らししていなかったから無理だし、そうなると必然的に真希の家という事になる。



たまに深夜、ベランダでヤッてみたり、テーブルの上でヤッてみたり、キッチンでヤッてみたりした。



そんな事をボケーッと思ってたら、真希が水と、チューハイらしき酒を持ってきた。



「このチューハイはあたしが飲むの」

「あっそ」



そういえば、真希は酒が強かったけな。



いっつもヤり終わるとチューハイを飲んでいた。



「で?」

「単刀直入に言う。もう構うな」

「イヤって言ったら」

「言わせねぇ」

「イヤ」

「・・・」



しばらく沈黙が続く。


俺は、水をグビ飲み。一気にコップの中を全て、飲み干した。


「・・・!?」