今は昼休み。



お昼も食べ終わって、みんなでガールズトークしている。



猫かぶり久留巳ならガールズトークは大好きなんだけど、本性久留巳はガールズトークがヒマでならない。



抜け出したい気分。



だけど、そんな時、運良くケータイに着信が来たので、中庭に行った。



「もしもし?」

<久留巳か?>

「そだよ。翔吾(ショウゴ)でしょ?」

<おぅ。今日、会えるか?>

「会えるけど・・・。またエッチするの?」

<まぁ。だって、マジ欲求不満なんだよ!>

「・・・ねぇ」

<は?>

「あたし、あんたの何?」

<何って・・・。彼女だろ?>

「本当に?あたしは、ただのヤリ友にしか思えないんだけど」

<どうしたんだ?いつもはそんな事言わねぇのに>

「もういい!あたし、エッチなんかしないからね!翔吾のバカヤロー!アホ!死ね!マジ死ね!じゃあね!」



あたしはそれだけ言うとケータイをブチッと切った。



そして、真っ二つにケータイを折った。



「チッ」



あたしは小さく舌打ちした。



あたし、朝からイラついてんだよね!



そのとき――



「くくくっ」



という笑い声が聞こえた。