そして12月24日――



クリスマス・イヴの日。



あたしは得に何もせず、奏の家でダラ~っとすごした。



そんな時、誰からかメールが一通。



開いてみると『俺、大河~。久留巳だよな?』というメール。



大河・・・。



あの、屋上で奏を殴ろうとした後、あたしに告白してきたヤツ・・・。



「何でアドレス知ってんの!?」



思わず叫ぶあたし。



「こ、これって・・・返したほうがいい?」

「・・・さぁ」



そっけない奏は無視して、あたしは梓織梨にメールした。



『大河にアドレス教えた!?』



しばらくして返ってくるメール。



『教えた~ヾ(*´∪`*)』



顔文字好きな梓織梨から送られるメールにあたしはショックを受けた。



『梓織梨、アドレス教えすぎヾ(*`Д´*)ノ 』

『だってさ~。土下座して頼まれたら教えるしかないじゃ~ん(((ヾ( ´ ∇`)ノってかその顔文字いいなぁ(❀ฺ´∀`❀ฺ)』

『ヤダ!気安く教えるな!』

『ひぇ~~。許してくだされ~゚.+(๑◨д◨๑)ノ+.゚』



梓織梨の顔文字盛り沢山のふざけたメールに、思わず笑ってしまった。



『とにかく、なるべく教えないでね!?』

『はぁ~い(♥ó㉨ò)ノ♡ 』