「またしても神奈ちゃん・・・」



久留巳は引きつり笑いを浮かべている。



「今度神奈にあったらぶっ殺してやる」



俺は小さくつぶやいた。

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その後、俺は、おもちゃ達を部屋の隅に置いた。



「後でこれ、オークション出せば?」

「・・・それ、落札した人結構気まずいな」



でも結局、明日オークションに出すことにした。



写真撮るのは微妙に抵抗があるが、まぁ仕方ないだろう。



それから俺たちは、さっきヤッたベッドで寝て、朝を越した。


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朝は、モーニングコールで目覚めた。



「うっせぇな」



と言っても電話は止まるはずもなく・・・。



隣で無防備な姿で寝ている久留巳は起きない。



俺は、久留巳の頬にそっと唇を落としてから、電話に出た。



「・・・はい」

<あ、奏ー!?>



電話の向こうからは、耳を劈(つんざ)くようなデカい声。



俺は思わず受話器を耳から放した。



っていうか、この電話はケータイだ。



ケータイに電話するヤツなんかそんなにいなかったハズだ・・・。