―久留巳side―

それから奏の家に帰って、お互いお風呂に入った。



「一緒に入らねぇ?」



とか言われたけど、今は、無理。



2人の仲がもっと・・・濃く、深くなったらね・・・?



そこで起きた事件。



奏がお風呂から出たから、あたしもそれに続けてお風呂に入った。



「奏が入ったお風呂~」



あたしはそう言って、シャワーを浴びてから浴槽につかった。



そして、浴槽から出て、シャンプーと、リンスと体を洗う。



その後にもう一度浴槽につかっていーちにーいさん。



10秒数えて浴槽から出て、ざっと体を流してから体の水をきり、お風呂から出た。



そこで、バスタオルで体を拭きながら気づいた。



「洋服と下着・・・」



洋服と下着を、脱衣所に置くのを忘れていた。



しばらくどうしようか迷ったけど、結果、バスタオルで体をまきながら、荷物が入ったカバンまで行く。



奏に持ってきてもらうなんて、恥ずかしくて出来ない。



「奏がいませんよ~に」



そう思ったけど、あたしが荷物を置いている部屋に奏はいてニヤニヤしながら「何、誘ってんの?」とか言ってきて、自然な流れでベッドに押し倒されてしまった。



「あっ・・・」



これが、あたしと奏の初体験。