―久留巳side―

どこかに行ってしまった柚子ちゃんは、数分で戻ってきた。



「夜ご飯、食べてく?」



柚子ちゃんにニッコリ笑われて、あたしは奏の方を見た。



奏は、「どうしたい?」と、目で聞いてきた。



あたしはしばらく考えてから、「じゃあ、お願いしてもいい?」と、柚子ちゃんに聞いた。



「もちろん」



柚子ちゃんは、奏と似たような笑顔をしてから、鼻歌を歌いながらキッチンまで、軽くステップを踏みながら去っていった。



あたしは、ソファの下に下りてあぐらをかいている奏の膝の上に乗った。



「どうした?」

「えへへー。何でもないよ」



あたしはそう言って、奏に、チュッと、触れるだけのキスをした。



奏は優しく微笑んで、あたしの髪を撫でる。



やっぱり、奏は落ち着く。



あたしは奏にもたれかかって少し寝た。


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「ご飯できたんだけど、くるちん寝てるし・・・。どうしよう」

「もうちょっと寝かせた方がいいだろ。無理に起こすのも野暮ってもんだ」



うっすら聞こえる愛しい声と、聞きなれたyuzuちゃんの声。



あたしはその声で、ガバッと起きた。



「はっ!ごめん!食べよっか」

「くるちんの寝顔、マジ可愛かったぁ。あんな無防備な姿で寝てたら、エロ奏に襲われちゃうよ?奏は寝顔フェチだからね」


柚子ちゃんはそう言って笑い、目の前にカレーを置いた。

「あたし、まともに作れるのがカレーしかないの」

「うふっ」と笑う柚子ちゃんが、とっても可愛らしい。