それから家に帰って、神奈ちゃんとyuzuちゃんバナシをしていた。



奏はたまにこっちを見るくらいで、何も言わない。

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「鍋、出来た」



奏がそう言って、鍋敷きと、出来上がった鍋を持ってきた。



「奏、ありがと~」



神奈ちゃんはそう言って奏の頭をわしゃわしゃと撫でる。



奏は鬱陶しそうに手を払いのける。



「俺、作ったから鍋奉行やんない」

「は!?料理係なら最後まで責任取りなさいよ!」

「意味わかんね」



奏と神奈ちゃんは、お鍋を前にして兄弟喧嘩。



「やめなよ!」



あたしがそう止めても「じゃあ久留巳が鍋奉行やれ」だのなんだの・・・。



あたしもイラッと来たので、喧嘩に混ざった。



数分後、ジャンケンで決める事になり、あたし達はジャンケン大会。



結果。



奏、グー。神奈ちゃんパー。あたし、チョキ。



「あいこでしょっ!」



次。



奏、グー。神奈ちゃん、グー。あたし、グー。



「あいこでしょっ!」



そして、ジャンケン大会はエンドレスで続き・・・。


「おっしゃー!勝ったぁ!」


あたしと神奈ちゃんがパー。奏がグー。


奏、グーしか出さないんだもん。