「神奈、もうお前黙れ。俺はこれから夕飯作るから神奈は買出ししてこい」

「あたしが作る~」

「ダメ。神奈が作ったら久留巳が倒れる。久留巳が可哀相だ」



神奈ちゃん、お料理下手なのね・・・。



「奏、いいよ。あたし、神奈ちゃんと買出し行って来る」

「わ~い!くるちんと行く~」



神奈ちゃん、可愛いな・・・。



「は!?ダメ。俺と久留巳は料理係り。神奈といたら、久留巳、何吹き込まれるかわからん」




奏がそう言うけど、無視!



「じゃあ行って来まーす!」

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神奈ちゃんと近くのスーパーに来た。



今日は、秋の始め頃のくせに寒いから、お鍋。



あたし達は、鍋の材料を調達します!



――のハズが・・・



「何でお菓子!?」



神奈ちゃんがお菓子コーナーから動こうとしません。



「い・・・行こうよ~」

「ま~だ」



あんたは子供かい!



「あ、コレに決めた!」



神奈ちゃんはそう言って、大量の、安い駄菓子(おやつカルパスとか、うまい棒とか、蒲焼さん太郎とか・・・)を持ってきた。



「買って?」

ウルウルおめめで言われた。

「100円までにしたから」

神奈ちゃんの言葉に、あたしはため息をついて財布を開けた。