「あーっ!くるちんと奏チューしてる!!」



神奈が起きてきて叫んだ。案の定、無事だ。



「奏っ・・・。神奈ちゃん見てる」

「うっせぇ。俺、離す気ねぇからな」

「鬼ぃぃぃぃ。恥ずかしいよぉぉぉぉ」



どうせなら神奈に見せ付けてやる。



「しかもディープ!Dキスしながら喋るってどんなテクだ~」



神奈うるせぇ!



俺は一旦唇を離すと神奈の所に歩み寄った。



「神奈、お前、空気読め」

「だってあたしKYN人間だも~ん」

「なんだよ『KYN』って」

「Kが空気でYが読めでNがない」



なるほど・・・。KYだと『空気読める』でもありえるから・・・。



・・って、納得してる場合じゃない!



俺は神奈をゲストルームに捨てた。



ゲストルームからは「またチューすんの~」とか聞こえるけど、無視!



それに、もう神奈のせいでそういう雰囲気じゃなくなってるからこれ以上は出来ん!



「か・・・神奈ちゃん」



久留巳は何気に引いてるし。



「ねっ」



久留巳にそう声をかけられたからそっちを向くとキスされた。



そして、久留巳は恥ずかしそうにすぐ唇を離そうとする。



俺は久留巳の頭を抑えて再びキスをした。すっごい濃厚なヤツを。



「奏・・・っ」

ほら、その声に自制が聞かなくなる。