「か・・・神奈ちゃん・・・」

「ん?なぁに?」

「な・・・何でもないです」



久留巳が神奈にビビッてる。



っていうか、久留巳が弱腰だ。



恐るべし神奈・・・。



「俺ら出掛けて来るから神奈留守番してろ」

「デート?ねぇ、デート?あたしも着いてく~」



神奈マジうぜぇ・・・。



「神奈・・・マジ来るな」

「行きたい~!あ、やっぱあたし、別の用があるからいいわ。行ってらっしゃ~い」



マジでコイツ・・・変人だ。



しかも『別の用』って何だよ。でも、デート邪魔されねぇから何でもいいや。



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「・・・神奈ちゃん何か凄いね」

「いや、あいつは『凄い』じゃなくて、ただの『変人』なんだよ」

「あ、そう・・・」



マジ気まじぃ・・・。



それもこれも、みんな神奈のせいだ。



「ねぇ、あそこ行こ」



久留巳が指差した所はクレープ屋。



今日の俺は、見た目も正確も素だ。



「じゃ、行くか」

「うん!」



久留巳の笑顔・・・マジ可愛い・・・。