―奏side―



神奈ウゼェ・・・。



「じゃ、ゲストルーム借りるね」

「マジで泊まる気かよ・・・」

「あたしは有言実行だから。あ、それとコレ」



神奈にレジ袋に入ったコ×××ムを渡された。



「備えあれば患(うれ)い無し☆」



いい加減にしろ・・・。



「何渡されたの?」



久留巳が不思議そうにレジ袋を見ている。



「いや・・・」



言えるわけねぇだろ。



「ゴムだよ、ゴム。出来ちゃったは困るでしょ?高校退学になっちゃうよ」



神奈・・・。お前、マジでぶっ殺す。



久留巳が顔赤くしてんじゃねぇか。



っていうか、久留巳って、こんなにピュアだったのか?



元カレとは会ってヤるって感じだったんだよな?



うわっ。元カレに嫉妬だ。



っていうか、久留巳を愛してんじゃねぇって感じだ。



俺の方が少なくとも久留巳を愛しちゃってるから!



何て、口が裂けても言わねぇけどな。



恥ずかしすぎだろ。