そのあと大河・・・?は、屋上から出て行った。



「・・・変な人だね」

「ですね」

「だからさ、マジで敬語やめてくんない?」

「・・・」



しばらくの沈黙。



先にそれを破ったのはあたし。



「あの・・・。じゃあ、あたしも行くね」



そう言って屋上から出ようとした。



だけど――



「待てよ」



そう神城に言われて腕を捕まれた。



「・・・何?」



あたしは振り返らずに言った。



「・・・いや。何でも無いです」

「・・・そ」



あたしはそう言って屋上の出口まで歩いた。



だけど、向きを変えて、神城の前まで行った。



いいんだ、フラれても。



「あたし、神城の事が好き!」



あたしはそう言った。



フラれても、いいんだ――