そのとき、あたしのファンの男が神城に足引っ掛けてた。



多分、やっかみ。



あぁいうの、マジキライ。



しばらく様子を見ていた。



そうしたら、あたしファンの男が笑ってた。



神城は、何かを考えているかのように黙っていた。



そのうち、あたしファンの男が神城をどこかに連れて行った。



「あいつら・・・」



ついこぼれてしまう声。



「梓織梨、ちょっとごめん。待ってて」

「あいよー」



あたしは梓織梨を教室に残して神城たちを追いかけた。


------------------


屋上に連れて行かれる神城。



神城とあたしファンの男は全くあたしに気づいていない。



そして、あたしファンの男は指をパキポキ・・・。



そして、グーを作った。



「はぁ!?」



あたしはそう叫ぶとあたしファンの男の前に立った。



とたんに硬直するあたしファンの男。



「・・・あんた、マジウザイ」



つい出してしまった本性・・・。