[旧]猫かぶりなカップル

「はぁ・・・」



学校で俺はため息をついた。



杉谷に恋とかマジありえねぇっしょ。



でも・・・。



杉谷がまわりの男子にチヤホヤされてるの見てるの、かなりキツイ。



マジで俺、初恋が杉谷!?



すっげぇイヤだ・・・。



そんな杉谷を見るのがイヤで、俺は教室を出た。




そして、図書室に向かう。



昨日、寝不足なんだよ、杉谷のせいで。だから、図書室静かだし、よく眠れんだ。



でも、教室を出た瞬間、誰かに足を引っ掛けられた。



その引っ掛けた奴を見ると、超チャラい奴。



確か、杉谷ファンの奴だったハズ・・・。



「あー、ゴメンなー。お前存在マジキモイからつい足出しちゃったわー」



ウザッ。



こういうネトネトした奴キライ。



っていうかさ、自分が振り向いてもらえないからってそういう事すんのってさ、マジダサイ。



『そんな嫌がらせしてるヒマあったら努力して杉谷振り向かせろよ!』って注意したくなる。



でも、この表向きの性格上無理だ。



・・・しょうがねぇ、諦める。