「じゃあ俺行って来る・・・」

「行ってらっしゃ~い」

「行ってらっしゃい。気をつけてね?」



「行ってらっしゃい」なんて言ってくれるのは俺の愛する娘と妻だけで・・・。



「行ってきます・・・」



久留巳にキスしてから家を出た。



俺らラブラブ。



「あっ、パパ待って! 一緒に行こ?」



小夜は癒しだ・・・。



この歳だったらこんな親父と一緒に家出ないだろ・・・。



でもそう思ったのは間違いだったようで。



「あっ、ルチとアユ!」

「サヨポンじゃ~ん。おはよっ! 隣の誰? まさか新しい彼氏じゃ・・・」

「サヨも続かないね~」

「違うよ。パパパパ」

「えっ、お父さん!? 若っ。かっこいいっ!」



友達に会った瞬間俺を自慢する我が子・・・。



小夜が俺に耳打ちした。



「ありがと。おかげで自慢出来ちゃった~。じゃねっ!」



やっぱりこんなもんか・・・。



しかも小夜まで猫かぶり・・・。



こんな事教えたのは絶対久留巳だな。



まぁいい。