「じゃあ、今日からよろしくお願いします」

「は~い」



あっさり。



この家族って行動力が速いって言うか、軽いって言うか、よく言えば明るい、悪く言えばただのバカってトコ・・・。



まぁうらやましくもあるけど。



それからしばらくして久留巳の今の父親が帰ってきたから、俺は帰ることにした。



「では、今日はありがとうございました」



頭を下げて家を出た。



久留巳が送ってくれようとしたけど、今は夜の9時半。



結構暗いから送らせなかった。



「じゃあ、気をつけて帰ってね」

「分かってる。じゃあ」



久留巳に軽くキスしてから帰った。



本当、久留巳は好きだ。



この先何があっても一生好きだと思う。



だから誰のところにも嫁にいかせたくないし、もし俺が留学できたとしたら、帰ってきたらすぐにでも嫁にもらうつもり。



久留巳の気持ち次第だけど。



もし俺が留学中に久留巳の気が変わったりでもしたら、俺は泣く泣く久留巳を手放すだろう。



久留巳が幸せならそれでいいと俺は思う。



もちろん気を変えさせる気はないけど。