「今日のノルマも終わり~。彼が見てるからいつもよりは出来たかな?」

「はは・・・」



久留巳も疲れた顔して。



大変だ。



「じゃあね」

「はい、ありがとうございました・・・」



一応久留巳はそれだけ言ってベッドにもぐってしまった。



「はっ!」



かと思えば、急に起き上がったり。



おかしな奴・・・。



「今日羽亜来る日じゃん!」

「羽亜・・・?」

「あたしの妹!」



久留巳に妹なんていたのか・・・。



初耳だ。



「お父さんのトコに住んでるの、羽亜は」



そう言いながら部屋を出る久留巳を追いかけた。



「羽亜は?」

「まだ来てない」



久留巳が久留巳の母親に聞いたらそう答えられたので、しばらくリビングでくつろぐことにした。



ちなみに今日、久留巳の母親の再婚相手は家にいない。



久留巳母が自分の息子と一緒に無理やり追い出したらしい。



一応家族で話したいからだそうで。