こうして探し出した家庭教師。



篠塚 大河。



こいつは最高だ。



でも条件がひとつ。



梓織梨もついてくること。



梓織梨は、頭が良いから勉強は不必要。



だけど妬くんだって、梓織梨が。密室で男女が2人きりなんてダメらしい。



そういえば奏もそんな事言ってたような・・・。



まぁ、邪魔しないんだったらいいけどね。



「スパルタでお願いします」



大河に変なお願いをしてからあたしの家で勉強を始めた。



「大河、ここわかんない」

「あ? そんなのこの公式当てはめろ。それで梓織梨さ・・・」



うわっ、雑っ。



邪魔しないならいいとか思ったけど梓織梨邪魔っ!



「大河! まじめにカテキョやってよ!」

「知るか。俺は梓織梨とイチャつきたいの。大事な休みは梓織梨とイチャつく予定だったのに・・・」

「はぁ・・・」



大河は失敗だと気づく。



こうなりゃ本格的に家庭教師を探そう。



「ママ~・・・」

「なに?」

「家庭教師探して」

「大河がやってくれるんじゃなかったの?」

「あいつは終わってる。梓織梨とイチャつきすぎ。本物の家庭教師探して!」

「はいはい」