それからお風呂から上がって自然に寝室。



「はい、上でよろしく」

「本当に嫌なんだけど・・・」

「むごむご言わない。んじゃ後は頼んだ」

「・・・」



それから、記憶がない。



あたしがすっごい恥ずかしい事をした事だけはわかる。



終わった後は、裸の奏が隣にいた。



「すげぇ・・・。ハマるわ」

「・・・奏って夢とかあんの?」

「話しそらすなよ・・・。まぁいいけど。夢?」

「夢。そういう話し、聞いたことないから」

「俺は、留学しようと思ってる」

「留学!?」



留学・・・。



そしたらあたしはどうしたらいいんだろう。



奏のいない人生なんて考えられない。



「久留巳は?」

「あたしは・・・特になりたいものがない。主婦にでもなろうと思ってた」

「誰の嫁?」

「・・・」

「他のやつの嫁になんかさせねぇ。俺が留学しても、帰ってきたらお前を迎えに行くつもりだから」

「え?」

「だから、誰にもなびくんじゃねぇぞ」

「軽くプロポーズ?」

「そんなトコ」



嬉しい・・・。



嬉しすぎてないてしまうかもしれない。