とりあえず外で待ってみた。



しばらくして来たのは、紛れも無い、あの夜見たマナだった。



「マナっ・・・!」



気づくとマナに抱きついていた。



「神奈、付き合って?」

「うんっ、うん・・・っ!」

「キスしてい?」

「いいよ・・・」



あたしたちは、家の前でキスをした。



「へっ!?」



お母様に発見されっちゃったみたいです・・・。



「彼氏ぃぃぃ~!? えっ、真湖斗は!?」

「真湖斗は卒業した。ついさっきこの人が彼氏になったの」

「真湖斗って誰・・・」



恥ずかしくて言えませんっ!



「このコ、ケータイ小説に出てくる人に恋してたの!」

「そ、そうなんですか・・・」



ドン引きされてまぁす・・・。



「あたしの事、嫌いになった?」

「いいや、全く」

「!」



ママの前でキスされた。



だけど大好きっ!



せっかく二次元から脱出できたから、ポイッて捨てないでね。



大好き。マナ。