そんな感じで買った梓織梨の指輪。



梓織梨が好きそうな指輪はかなりの値段・・・。



でも、ずいぶん前から貯金していた金で、なんとか買えた。



そして、クリスマス。



今日は、梓織梨が俺ん家に来るらしい。



「大河」



そう可愛く呼ぶのは、俺の家に来た梓織梨。



「はいこれ」

「は?」



梓織梨に渡されたのは小さい箱。



中を開けると、1つの鍵。多分家の鍵。



「あたしん家の合鍵。前から欲しい欲しい言ってたから作ってもらった」



マジ・・・。



嬉しいんだけど。マジに。



「俺からは、これ」



指輪の箱を渡した。



「ありがとう・・・」



中を見て、若干半泣きの梓織梨が無償に愛おしかった。



「梓織梨、好き?」

「ん」



ツンデレ・・・だな。



「俺は、梓織梨の事好き。梓織梨は好き?」

「やだ。恥ずかしいから言わない」

「言わないと、どうしようかな~・・・」

「は!? 何する気!?」

「じゃあね、襲う。俺ら一回しかヤッてねぇじゃん」

「そんな事したら殺す」

「じゃあ殺人者にならないように好きって言って?」

「・・・好き」