「これ、俺からな」



渡されたのは、水色のミュージックプレイヤー。



「い・・・いの?」

「久留巳が欲しいって言ったんだろ?」



そうだけど・・・。



本当にくれるとは思ってなかったし。



「奏と同棲したいな・・・」



ふとつぶやいたのはそんな言葉。



「するか」

「へ!?」



奏が立ち上がって、手を引かれて家を出た。



着いたのは、あたしの家。



「ちょ、何・・・」

「同棲。俺もしたい。だから挨拶」



奏って・・・やることが急。



家に入った。



「あれ!? なんで? 奏くんの家にお泊りじゃ・・・」

「お義母さん。ちょっといいですか?」

「いいよ。どうぞどうぞ」



ニコニコ笑ってるママは、あたし達をリビングに招きいれた。



正座している奏・・・。



「久留巳さんと、同棲したいと思います」

「・・・え!?」



恵向さんとママは絶句。



そりゃそうだよね。