リビングに入ったら、驚くことに、男の人とママがお互いの方にもたれ合って寝ていた。
今までこんなこと、無かったのに――。
今までのママは、ヤっておしまいって人だったから・・・。
――本命なんだね
とっさにそう感じたあたしは、ひとまず自分の部屋に退散した。
------------------
「久留巳!ケータイのバイブ鳴ってるよ!多分電話!」
ママにそう言われて目が覚めた。
――あたし、あのまま部屋で寝ちゃったのか。
急いでケータイが置いてあるリビング(正確にはケータイが入ってるスクールバッグが置あるリビング)に行った。
スクバの中からケータイを発掘する。
「もしもし!」
急いで電話に出た。
<杉谷さん?>
「うん・・って、神城?」
<そうだよ>
「何であたしのケータイ知ってんの!?」
<友だちに教えてもらいました>
「友だちって・・・。取り巻き?」
<いいえ。佐倉(サクラ)さんに教えてもらいました>
佐倉とは、梓織梨の名字だ。
「で、何の用?」
<今度デートでもと思って>
「はぁ!?何でアンタなんかと!」
<周りにカップルと見せつけるんです>
「あたし達、好き同士じゃないんだよ!?」
<知ってます。でも・・・バラすよ?>
・・・。見なくても分かる。きっと今、神城は悪魔の微笑みを浮かべているのだろう。
「・・・分かったわ」
今までこんなこと、無かったのに――。
今までのママは、ヤっておしまいって人だったから・・・。
――本命なんだね
とっさにそう感じたあたしは、ひとまず自分の部屋に退散した。
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「久留巳!ケータイのバイブ鳴ってるよ!多分電話!」
ママにそう言われて目が覚めた。
――あたし、あのまま部屋で寝ちゃったのか。
急いでケータイが置いてあるリビング(正確にはケータイが入ってるスクールバッグが置あるリビング)に行った。
スクバの中からケータイを発掘する。
「もしもし!」
急いで電話に出た。
<杉谷さん?>
「うん・・って、神城?」
<そうだよ>
「何であたしのケータイ知ってんの!?」
<友だちに教えてもらいました>
「友だちって・・・。取り巻き?」
<いいえ。佐倉(サクラ)さんに教えてもらいました>
佐倉とは、梓織梨の名字だ。
「で、何の用?」
<今度デートでもと思って>
「はぁ!?何でアンタなんかと!」
<周りにカップルと見せつけるんです>
「あたし達、好き同士じゃないんだよ!?」
<知ってます。でも・・・バラすよ?>
・・・。見なくても分かる。きっと今、神城は悪魔の微笑みを浮かべているのだろう。
「・・・分かったわ」



