パラパラと軽くめくるけど、どこが極秘なのか結構よくわからない。



でもとりあえず、マニュアルを頭に叩き込む。



「教育係は、神城さんに星野(ホシノ)さん。相沢(アイザワ)さんに内田(ウチダ)さんね~」



どうやら俺の教育係は、この結構美人な星野という女らしい。歳は、多分5つ上の21歳。



「よろしくお願いします」



再び、星野さんに頭を下げた。



「こちらこそ、よろしく」



清楚だけど喋りやすい星野さんは、すぐになじむことが出来た。



「じゃあまずは挨拶だけど、接客とかしたことある?」

「はい」

「じゃあ大丈夫そうね。普通に元気な感じで挨拶してくれればいいから」



そんな感じでいろいろ教えてもらった。



「じゃあ、次来るお客さんに接客してくれる? もう少しで予約のお客様がお見えになるはずだから」

「わかりました」



こうして任された初仕事。



やがて、客が来る。



「いらっしゃいませ。何名様ですか?」



極限まで笑顔を見せる。



「予約していた安東(アンドウ)です」

「安東様ですね。お待ちしておりました。こちらへどうぞ」



4人家族を、奥の席に連れて行く。



そして、メニューを渡し、再び笑顔で



「ご注文がお決まりになりましたらお呼びください」



と言い、退散。



疲れた・・・。