―奏side―


初めまして。



久留巳の両親に頭をさげる。



確か、お父さんは義理だったはず。



「奏くんカッコイイね~」



そりゃどうも・・・。



弟の春瑠くんは可愛くて・・・。少し萌える。



ちょっと久留巳に似てて、なおさらヤバい。



やっぱり小さい奴は可愛いらしい。



「じゃ、帰るね。奏くんに会えたから」



マジかよ・・・。



娘の活躍とか見ないわけ? 自由人・・・。



でも楽しそうだったりとか思う。



疲れた顔して親たちに手を振ってる久留巳。



お前も何気に大変だな・・・。



「まぁ、適当に頑張りますか」



久留巳の言葉にうなずいた。



それから、やっと終わった文化祭。



うちのクラスの売り上げは、多くもなく、少なくもない。



売り上げを、毎年順位発表するのだが、うちのクラスは12位中6位。



見事に真ん中。



まぁ、うちのクラスなんてそんなもんだ。