―奏side―

イライライライライライライライ・・・。



何だよ朝から!



モテてんじゃねぇよ。



「久留巳先輩が好きです」



どう意味だ。



クルミセンパイガスキデス?



どう意味だ。



こんなとき、この表向きの性格がイヤんなる。



殴れねぇ。



「久留巳先輩」



ほら、また来た。可愛い顔して何のようだよ。



「好きです。付き合ってください」




ずいぶん直球だなおい。



「ごめんね・・・」



いつもどおりなら、これで帰るはずだ。なのに何だコイツ。帰んねえよ・・・。



「何でですか!?」

「あたし、彼氏いるんだ・・・」

「誰ですかそれ。俺よりいい男なんですか?」



そうだそうだ。だから帰れ。



「あそこに座ってる神城 奏・・・」



久留巳が俺をさした。



そしたらコイツ鼻で笑いやがった!