凛ごめんな。

辛かったよな。

誰よりも
人に裏切られるのが
嫌いだったのに…

誰よりも
人に裏切られるのが
怖かったのに…

誰よりも
人に裏切られる事に
敏感だったのに…

ずっと
一緒に居るって
言ったのに…

ごめんな。

ごめんな。

凛。

でも
あの時の
俺には
あーするしかなかった。

あーして
生きる意味を
探すしかなかった。

だから
凛の前から…

拓、秋、嵐、忍達の前からも
消えたんだ。

誰にも
何にも告げずに
俺は
みんなの前から
消えたんだ。

そして
生きる意味を
探すために
旅に出たんだ。

あの頃の
俺は
自分の事だけに
精一杯で
俺が
消えてからの事に、何て
考えもしなかった。

そのせいで
凛が
また
人形に
戻ってしまう何て
考えもしなかった。

ホントに
ごめんな。

そう思いながら
俺は
凛に
あの時の
真実を話し始めた。

いや
俺の
過去の話しを始めた。