そう。
来たのは
殺し屋の男だった。

もう
この時のあたしは
無で人形だった。

だからか
血を浴びた男だろうと
殺し屋だろうと
怖くなかった。

むしろ
嬉しかった。

あたし
ようやく死ねるんだ。

そう思うと嬉しかった。

だから
男を
見ながら笑っていた。

だって
本当に嬉しかったの。

「お前を殺しに来た。」

そう言ってもらえて。

だけど
あたしは
殺してはもらえなかった。

ナゼか
男の家にいた。

この男の名前は
佐川桐-サカワ キリ-。

年齢は17才。

でも
あたしには
名前とか年齢とか
どーでも良かった。

とにかく
殺して欲しかった。

あたしとゆう存在を
殺して欲しかった。

だけど
男は
殺ろしてくれはしなかった。

むしろ
あたしを
生きさせようとした。

全てに絶望し
感情を捨てたあたしに
希望を持たせようとした。

感情を戻そうとしてくれた。

頑張ってくれた。

そんな桐に
いつしか
あたしは
心を開く用になっていた。

桐だけじゃなかった。

桐の仲間も
あたしのために頑張ってくれた。

だから
みんなには
心を開く事が出来た。