「暁?何かあったの?」

「奏。
今すぐ《悪龍》の倉庫を調べろ。」

そう俺が言ったら
奏の顔が歪んだ。

そして

「それは、出来ない。」

そう言ったんだ。

「はあ゛?」

出来ないって
どうゆうことだよ。

「《悪龍》はたしかに
汚い事ばかりして
今の地位にいるのかもしれないけど
それ意外にも理由がある。」

「意外って何だよ。」

「それは
情報担当係だよ。」

は?
意味分かんねー。

「悔しいけど
あそこの情報担当係は
俺よりスゴい。
俺でも
ハッキングを
する事が出来ない。」

嘘だろ…。

どうしたらいいんだよ。

凛。

「でも
何でいきなり《悪龍》何て…」

「凛が…拉致された…。」

「「「「…嘘だろ(でしょう)」」」」

「嘘だったら
どれだけいいか…。」

「どうすんだよ。
奏より
ハッキングが
上のヤツ何て
そういねーえぞ。」

だよな。

陸のゆう通り
奏より出来るヤツ何か…。

マジで
どうしたらいいんだよ。

「まずは
倉庫に戻るぞ。」

「「「「あ~」」」」

そして
倉庫に
戻ってからも
考えていた。

奏よりも
ハッキング出来る奴。

………。

そうだ。

1人だけ…

あの人なら…。

「居るぞ。
奏より
ハッキング出来る人が…
桐さんなら…
桐さんなら出来るぞ。」

「たしかに
桐さんなら
俺よりも上だ。
だけど
あの人がやってくれかどうか…」

「でも
今は
桐さんしかいない。」

そう。
桐さんなら…。

あの人だったら…。

…絶対に出来る。