・暁side・
嘘だろ。

どんだけ買うんだよ。

次から次えと
買いまくる凛。

俺達5人の手には
数え切れないぐらいの
ショップの袋。

もう
俺達5人の両手は
完全に
塞がっている。

なのに
まだ買い続ける凛。

さすがに
もう
限界だ。

そう思い俺は
凛から
少し離れて
まだ
少し余裕そうな
奏に

「奏。
誰か呼べ。」

と、応援を呼ぶように言った。

それに
奏も苦笑いをしながら

「分かった。」

と、言って
電話かけた。

少し話して

「何人ぐらい呼ぶ?」

と、聞いてきた奏。

そうだな。

「凛!!
まだ
買うのか?」

「当たり前じゃないの!!
ここのショップ全部回るわよ♪
それに
まだ
半分ぐらいしか回ってないわよ?」

マジかよ。

「だそうだ。」

「すごいね…。
10人で足りるかな?」

10人か…。

「まずは
10人呼べ。
それでも
足りなければ
また後で呼ぶ。
それに
車で来る用に行っとけ。

2、3台は必要だろ。」

「分かった。」

それにしても
凛ってすげーな。

俺達を
荷物持ちにする何て
凛ぐらいだぞ。

それに
こんなに買いまくって…

凛って
お嬢様なのか?

あの
デカイ
マンションといい
この
買い物の金額…。

カナリ
ヤバいだろ。

でも
良かった。

凛が笑ってる。

まだ
本物の笑顔じゃあないけど
凛が笑ってるから。

それだけで
俺は嬉しい。

よし。

「じゃあ
凛、行くか。」

「うん!!」