「凛?どうしたの?
クラス入らないの?」

あ。

まただわ。

また
自分の世界に
入ってしまったわ。

「ごめんなさい。未来。
ちょっと
考え事してたわ。」

そう
あたしが言ったら

「そうなの?大丈夫?」

と、未来は心配そうな顔をした。

だから
あたしは

「大丈夫よ?
心配してくれてありがとう。」

そう言って
笑顔を見せた。

偽物の笑顔ダケド…。

「なら、良かった♪」

でも
未来は笑ってくれた。

だって
気付いてないのだからね…。

これが
偽物の笑顔だなんて。

「さあ、入るわよ。」

「うん♪」

ヤッパリ
未来は
心配そうな顔より
笑顔の方が可愛いわ。

心配そうな顔も
未来なら可愛いけど…

でも
やっぱり
笑顔がいいわ。

本物の…。

本物の
キラキラした笑顔が…。

あたしには
眩しくてしょうがない
キラキラした笑顔が…。