俺は
この光景を見て
胸が
モヤモヤした。

まだ
その瞳が
闇に
染まっていても…

穏やかな
笑顔だったから。

俺には
見せなかったら
笑顔を
雷には
見せていたから。

でも
まあいい。

本物の笑顔は
必ず
俺が
させてみせるから。

何か
これじゃあ
雷に
嫉妬してる
みたいじゃねーかよ。

何で俺は
雷に
嫉妬してるんだよ。

理由。

そんなの
分かってる。

簡単だ。

俺が
この女に…

凛に…

興味を持ったから…

そして…

〈一目惚れ〉

したからだ。

「凛。
今日から
凛は
俺達の仲間だ。
そして
俺達の…
《羅王》の
お姫様だ。」

そうだ。

今は
まだ…
〈俺達〉の
お姫様だが
いつかわ
〈俺〉だけの
お姫様に
なってもらうからな。

覚悟してろよ。

凛。