・凛side・
暁と奏が出ていき
少しして
勢いよく
開いた扉。

暁か奏だと思い
開いた扉の方に
あたしは
視線を向けた。

「うるさいわね。
もう少し
静かに
開けなさいよね。」

そう
言いながら。

ダケド
そこに居たのは

暁でも奏でもなく
可愛い顔をした男の子だった。

あたしは
誰だか分からず
首を傾げた。

そしたら
その男の子は

「凛ッ!!
会いたかったッ!!」

そう言いながら
抱きついて来た。

あたしは
イキナリの事で
理解出来ずに居た。

この
男の子は誰なの?

何で
あたしの事を
知っているの?

あたしの
記憶では
こんな
可愛い顔をした
男の子はいな……い?。

いや居たわ。

あの頃…。

まだ
あたしが
幸せだった
あの頃…

良く
遊んだ
可愛い男の子が…。