「俺は
その女を
仲間にしたいと思う。」

「「「仲間…」」」

あ~。

「仲間だ。
俺が…俺達が…
凛を
笑わせてやるんだ。
俺は
見たいんだ。
人形じゃなくて
人間の…本物の…
凛の…
本物の笑顔が見たいんだ。」

俺が
言い終わり
数分、沈黙が続いた。

「俺は
いいと思うぞ。」

沈黙を破り
1番先に
口を開いたのは
陸だった。

「俺も
暁と奏が認めた女だし
良いと思うが
その女は大丈夫なのか?
その女を仲間にして
ここに出入りするのを
許可したら
確実に
その女は狙われるぞ。
そして
その女は
必ず、俺達の弱点になる。
それでも
その女を
仲間にするのか?」

臣の言ってる事は分かる。

だが
これでも
俺は
全国トップの暴走族。

《羅王-ラオウ-》の
現・総長だ。

「凛の事は俺が守る。」

そう俺が言ったら

「俺だって
凛ちゃんの事守るよ。」

奏が言った。

「分かった。
じゃあ
もう
何も言わない。
それに
俺だって
凛ちゃんだっけ?
守るから。
暁と奏の仲間なら
俺の仲間でもあるし。」

臣。

「そうだぜッ!!
何、お前達ダケ
カッコイイとこ
持っててんだよ!!」

陸。

「あ~。だな。」

口には
出して言えないが
ありがとうな。

臣。陸。