「あぁ…!いやっ…!」 いつのまにか身体にしみ込んだ“痛いフリ” こうすれば客は喜ぶ事を知っているから。 わざと僕に痛い事をさせる。 わざと僕は僕を痛め付ける。 別に特別な性癖があるわけでも、すっごくマゾなわけでも無い。 僕はもともと“こう”しなくちゃいけない。 「こうされたいくせに…」 客が言った。 その通りだよ? 僕がとった行動で、客は僕が思った通りの行動を取る。 「嫌がらないで大人しく、犬になってな。」 僕からしたら、僕の思った通りに動くお前が 僕の犬だ。