.....。 「あんた馬鹿なの?」 恐らくこいつの部屋に連れてこられたあたし。 最初に出た言葉がこれだった。 「お前の名前は?」 それを見事に無視した新宮啓斗。 「だから、あんた」 「名前は?」 「水祢・・」 あたしに一つも目を合わせない。 「そうか。じゃあ、どっか行け。」 「は?」 「だから出てけっつったんだよ!うぜーな。」 バタン。 ぐいぐいの肩を押され、部屋から追い出されてしまった。