「嫌!」


思わず、佑斗の手を払いのけてしまった。


だって、家に帰ると寂しいんだもん。


帰りたくない。


「嫌じゃねえだろ?送るから」


「家に帰りたくないの!」


佑斗のいない家なんかに、帰りたくないのよ。


気持ちにコントロールがきかなくなり、私はボロボロと泣き出した。