「晴彦~!竜一くんの相手してあげて~!」


「は~い!今、行きま~す!」


竜一くんは、晴彦がお気に入り。


いつも、ここへ来ると、晴彦に真っ先に会いに行くのだ。


「やっぱり、父親がいないから、寂しいんだと思う」


愛美は寂しく微笑みながら、竜一くんを見ている。


「本当、愛美よく頑張ったね」


「ううん。周りが助けてくれたもん。絶縁していた両親がね、連絡をくれたの。孫を助けたいって…」


「本当に!?良かったね!」


良かった。


やっぱり、ご両親がいれば、愛美の負担も違うだろうし。