しばらくすると先程オーダーした、ミナさんが紅茶と僕のジンジャーエールが運ばれて来た。


うなだれる僕に、

「1番に渡せなくて残念だったけど、ハイ!私から」

ミナさんは僕に、綺麗にラッピングされたチョコをくれた。


「それがね、ちょっと失敗してしまったの。生クリームを入れすぎたみたいで……。だから、さっきの彼女のチョコと比べないで欲しいかな?」

ミナさんの顔が、少し曇った?

「比べるだなんて!!ていうか、作ってくれたの?僕なんかの為に?」

そんなワケないか。

「エヘヘ!」

それでも今日は、ミナさんの方が、僕より先に、赤くなっていた。


ううっ。僕はなんて幸せ者なんだ!