「チョコだけでも、受け取ってくれませんか?」


奇跡だったのにも関わらず、僕はミナさんに求め過ぎていたのかもしれない。


「……じゃあ、頂きます。ありがとう」


僕はミナさんとこうして会えるだけでも、感謝しないといけなかったのに。


僕は本当に、なんて欲張りな男なんだろう…




僕はその女の子からチョコを受け取ると、何だかとても謝りたいような気持ちになって、急いで花ノ咲駅にある Elephant Cafe へと向かった。