「そうだったんですか。残念でしたね。
 ――…じゃあ、そのチョコ僕に下さい!」

「えっ?こんなチョコ、貰ってくれるの?」

「僕が責任持って食べちゃります!」


満面の笑顔で話す杉田君は

「本当に?」

とうたぐり深く聞く私に

「本当です」

と真面目な顔して答えてくれて、

「本当に本当?」

としつこく聞く私にも、

「本当に本当に本当ですよ♪」

と無邪気に笑って答えてくれて……


やっぱり私は、無邪気な笑顔を見れば元気になれるヒトなんだなと、シミジミ思うのだった。